訃報2013/04/15

この2月に私が複数表紙を担当させていただいた、お2人の作家さんが相次いで亡くなられた。
今邑彩(いまむら あや)さんと殊能将之(しゅのうまさゆき)さんである。お二人の代表作である「ルームメイト」と「ハサミ男」の装丁は、私にとっても表紙作品の代表作となっている。特に今邑さんとは深いご縁で、中には同じ本を3回装丁し直した作品もあり、そのご著書の大半に関わらせていただいている。昨年末には中公新社の文庫シリーズも一段落し、自分でも楽しんで装丁した、お気に入りのシリーズであった。一方殊能さんの表紙は全て立体作品で飾らせていただき、どれも自分で納得のいく装丁をやらせていただいた。
作家ではないがもう一人、大切な友人が4月に亡くなった。以前このブログでも報告したが、去年2月に大学の卒業講演会に声を掛けて下さった、桐生短期大学の石黒康弘教授である。彼は武蔵美の2年後輩にあたり、40年来の友人でもある。一時期仕事を手伝ってもらっていた事もあり、しばらく疎遠であっても、会えば直ぐに学生時代に戻れる仲であった。去年の桐生でお会いした時も体調不良を訴えられていたので、一度検査をしてみてはと申し上げたのが最後になってしまった。
亡くなられたお三方のご冥福をお祈りいたします。

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