田園に死す2023/08/21

現在、南青山のビリケンギャラリーにて、寺山修司没後40周年記念展「田園に死す」が開催中です。その企画展に僕も1点参加させて頂いております。
「田園に死す」と言えば、毎年大学で、学生達に詩画集を作る課題として出しているテーマでもあり、大変馴染み深い短歌集でもあります。しかしいざ自分で描いてみると、結構手強い事がよく分かりました。寺山自身の手による映画版のイメージで描こうとすると、美術を担当された花輪和一さんと粟津潔さんのイメージが強烈すぎて、どうしてもそちらに引っ張られてしまいます。そこで僕は映画ではなく短歌集の「田園に死す」に戻ってイメージしようとしたのですが、するとどうしても短歌に登場してくる、あの土着的な「地獄」とか「仏壇」、「恐山」といった表現が自分の絵柄と合わず、苦心した結果、ちょっとバタ臭い「田園に死す」になってしまいました。ちなみに、もしかしたら期間中にもう1点、追加で持って行くかもしれません。

「夏蝶の屍(かばね)ひそかにかくし来し本屋地獄の中の一冊」寺山修司

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