暑中お見舞い申し上げます2012/07/31

江ノ島エスカー乗り場にあった、作者不明の看板です。一見楽しげな海中の光景ですが、良く見ると見どころ満載の作品に仕上がっています。
この男の子、水中でニッコリしていて、これでは背負っているボンベの意味が無い気が致しますが、左手を良く見ると、既にこの子は半魚人化しているのかもしれません。また人物描写の素朴さに比べ、魚貝類の質感描写が異様にリアルで、作者の魚貝類に対する偏愛が感じられます。手にしたヤスのみ本物を貼付けている所からも、この作者がリアリストである事が伺い知れます。
この看板は2年前までは入口に飾られていたのですが、今は撤去されて存在していません。観光地を歩いていても、最近はこういったのどかな手描き看板はめっきり見かけなくなりました。