美の方舟2012/07/09

3年ぶりに3人展「美の方舟」が、あらかわ画廊にて開催されます。2007年より長谷川健司さんとの2人展から始まった画廊の企画展ですが、早いもので今回で4回目の展示となります。
同時期に直ぐ近くのギャラリー、オル・テールにて、宝塚大学生による2人展「グランギニョールの森」が、7月20日より週末のみに開催されており、そちらにも賛助作品(保護者出品?)として、僕と高田美苗さんの作品数点が展示されております。お時間がありましたらこちらもお立ち寄り下さい。しかし学生の圧倒的なパワーにたじたじです。

技法講座2012/07/13

雑誌「美術の窓」に5月より連載していた僕の技法講座が、今月やっと完結いたしました。節目の歳を迎え、このあたりで自分の技法を見返すのも良いかも…、などと思って引き受けましたが、いざ始めてみたら、描いては撮影するという慣れない作業が結構大変で、色々な方にご協力していただき、何とか時間内に作品を完成させる事が出来ました。しかし出来上がった物は、ドキュメントながら起承転結もあったりして、それなりに楽しめる記事になったのではないかと自負しております。同業者からは「こんなに公開しちゃって良いんですか?」と言われましたが、良いんです。大した技法は持ち合わせていませんから。しかしもう人生の節目も無いし、しんどいので当分はやりたくないです。

雑誌広告2012/07/25

雑誌「イラストレーション」最新号の、表2に掲載されている、新しいイラストコースの広告です。先日小田急で開催された「エゴバッグ展」における学生作品から抜粋して構成しました。デザインは毎回松吉太郎さんが担当されています。余談ですが、先日松吉さんのお祖父さんが収集された、マッチラベルのスクラップブックを見せていただきました。これが1930年代のカフェーのマッチばかりで、マニア垂涎の珍品ぞろいのコレクションでした。デザイン的にも大変面白く、学生たちにも是非見てもらいたいので、9月の造形展の時に展示させていただく予定です。

暑中お見舞い申し上げます2012/07/31

江ノ島エスカー乗り場にあった、作者不明の看板です。一見楽しげな海中の光景ですが、良く見ると見どころ満載の作品に仕上がっています。
この男の子、水中でニッコリしていて、これでは背負っているボンベの意味が無い気が致しますが、左手を良く見ると、既にこの子は半魚人化しているのかもしれません。また人物描写の素朴さに比べ、魚貝類の質感描写が異様にリアルで、作者の魚貝類に対する偏愛が感じられます。手にしたヤスのみ本物を貼付けている所からも、この作者がリアリストである事が伺い知れます。
この看板は2年前までは入口に飾られていたのですが、今は撤去されて存在していません。観光地を歩いていても、最近はこういったのどかな手描き看板はめっきり見かけなくなりました。