傘の墓場と再生2011/09/24

毎年列島を縦断して猛威を振るう台風。台風一過の翌日の街では、あちこちで重なりあって捨てられている、無数の傘達が目に付きます。さながら矢に射られ,折り重なって倒れた雑兵のようでもあり、先の台風の後も、新宿の街のそこかしこに、討ち死にした傘の痛ましい姿が散見されました。「風が吹いたら傘屋が儲かる」とばかり、これも一種の経済効果になっているのでしょうが、物の哀れを感じさせます。
風雨との戦に破れ、供養する者も無く野ざらしとなっている傘もあれば、一方捨てられた傘を再利用しようとする人もいるようです。駐輪禁止の柵となって生まれ変わった、ビニール傘達。あるいは傘のボランティア活動と呼ぶべきでしょうか。新宿区関係の職員の方の手仕事と思われますが、なかなか凡人に思い付く発想ではありません。

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