建石庭園にて ― 2011/09/03

8月の半ばの土曜、画家の建石修志さんの家の庭先で、奥様の退院祝いの、バーベキューパーティーが開催されました。3時からの開催でしたが、生憎と僕は所用と重なったため、夕方からの参加となりました。参加者は銅版画家の多賀さん、線描画の門坂さん、木版画家の木村さん、そして主催者の建石さんと奥様と、それぞれの分野で独自の才能を発揮されている方達ばかりですが、建石さん曰く「木村さん以外みんな老人」と、身も盖もないお言葉。一言もありません。
建石さん手作りの庭の小径の先に席は設けられており、僕が到着した時にはもう宴もたけなわで、通りからもにぎやかな笑い声が聞こえて来ました。ガーデンパーティーと聞き、僕が真っ先に思い浮かんだのが、「蚊」。喰われる事を覚悟して、ムヒ持参で参加しましたが、主催者が用意されていた、蚊避けスプレーのお陰で事無きを得ました。以前からよく宴席でご一緒させていただいている方達でもあり、参加者の皆さんが持ち寄った、様々な魚介類や酒類を堪能し、楽しいひと時を過させていただきました。いつも胸襟を開いて接して下さる建石さんには、大変感謝しております。10月に青木画廊より、個展と同時に作品集が発刊されるそうで、こちらも楽しみです。
最後に邸内で奥様の素麺をいただき、身も心も充足した気分で、この夜は家路に就いたのでありました。しかしまだこの時、自分の血糖値が越えてはいけない柵を越え、後日病院で1時間半の栄養指導を受ける事になるとは、夢にも思っていなかったのでありました。僕が蚊にくわれやすいのも、血が甘かったせいかもしれません。
建石さん手作りの庭の小径の先に席は設けられており、僕が到着した時にはもう宴もたけなわで、通りからもにぎやかな笑い声が聞こえて来ました。ガーデンパーティーと聞き、僕が真っ先に思い浮かんだのが、「蚊」。喰われる事を覚悟して、ムヒ持参で参加しましたが、主催者が用意されていた、蚊避けスプレーのお陰で事無きを得ました。以前からよく宴席でご一緒させていただいている方達でもあり、参加者の皆さんが持ち寄った、様々な魚介類や酒類を堪能し、楽しいひと時を過させていただきました。いつも胸襟を開いて接して下さる建石さんには、大変感謝しております。10月に青木画廊より、個展と同時に作品集が発刊されるそうで、こちらも楽しみです。
最後に邸内で奥様の素麺をいただき、身も心も充足した気分で、この夜は家路に就いたのでありました。しかしまだこの時、自分の血糖値が越えてはいけない柵を越え、後日病院で1時間半の栄養指導を受ける事になるとは、夢にも思っていなかったのでありました。僕が蚊にくわれやすいのも、血が甘かったせいかもしれません。
オープンキャンパス ― 2011/09/14

年に何回か開かれている、イラストレーションコースのオープンキャンパス。ここ最近は短時間で完成出来るミニ課題を、模擬授業と称して説明会の後で行っています。この課題を毎回考えるのが案外難しく、いかに高校生達にイラストレーションの面白さを伝えるかに、僕と講師の安田隆浩先生は腐心しています。OCに毎回のように来てくれる学生もいるので、同じ課題は出せません。僕が考えるとどうしても手描きのアナログ課題になってしまう為、一計を案じ、今回はパソコンの授業をご担当されている高田美苗先生と、ティーチングアシスタントに古屋亜見子さんのお二人にご協力をいただき、macを使った単純なキャラクターデザインの授業をお願いしました。高田さんが用意された課題は、様々な形態を組み合わせてキャラクターを作る、言わば「今様福笑い」(目隠しはしませんが)。教育ソフトとして、発売出来そうな出来ばえです。お願いした甲斐あって、非常に高校生達の興味を引いた様です。
最近は父兄同伴で来られる学生も多く、ご父兄の方にも授業を一緒に受けていただいているのですが、今回の授業ではむしろ、ご父兄の方が熱心に受講されていたそうです。時代はやはりデジタルなのでしょうか。尚、次のOCは9月18日の造形展会場にて、行われる予定です。
最近は父兄同伴で来られる学生も多く、ご父兄の方にも授業を一緒に受けていただいているのですが、今回の授業ではむしろ、ご父兄の方が熱心に受講されていたそうです。時代はやはりデジタルなのでしょうか。尚、次のOCは9月18日の造形展会場にて、行われる予定です。
教室を出よ、街に描け ― 2011/09/14

かつては暗いイメージで有名だった、新宿大ガード下。新宿警察からの依頼により、ここに宝塚大学イラストレーションコース、HAL東京、東京モード学園の3校で分担して、20枚の絵を描く事になりました。目的は落書き防止のボランティアですが、学生達はむしろ「震災後の今こそ街を元気に」といった意識で描いていた様です。普段は教室で課題をこなす日々ですが、この時ばかりは自分の絵を街の人に見てもらえるチャンスと、課題では見られない集中力とスピードで、絵を仕上げていました。色数も限られた慣れない水性ペンキでの描画でしたが、指導して下さった吉田光彦先生のお力もあって、見応えの在る絵が並びました。ちなみに向かって左(西)から10枚がイラストレーションコースの学生作品です。
この除幕式が9月初めに行われましたが、これがこちらの想像をはるかに越える大騒動で、新宿区長を初め、新宿警察およびJR東日本関係者、地元振興会長、よしもと芸人、新聞・テレビ局各社、それに3校の学生達でごった返しました。大きなニュースが無かったせいもあってか、同日、翌日のテレビや新聞でも多数取り上げられました。新宿という立地を活かし、今後ともイラストレーションコースでは「教室を出よ、街に描け」を実践して行きたいと思っています。でも今回、実際の作業は教室でしましたけど…。
この除幕式が9月初めに行われましたが、これがこちらの想像をはるかに越える大騒動で、新宿区長を初め、新宿警察およびJR東日本関係者、地元振興会長、よしもと芸人、新聞・テレビ局各社、それに3校の学生達でごった返しました。大きなニュースが無かったせいもあってか、同日、翌日のテレビや新聞でも多数取り上げられました。新宿という立地を活かし、今後ともイラストレーションコースでは「教室を出よ、街に描け」を実践して行きたいと思っています。でも今回、実際の作業は教室でしましたけど…。
学生作品集「青い鳥」 ― 2011/09/21

昨年の「赤頭巾」に引き続き、今年もイラストレーションコースの作品集が完成しました。今年のテーマは「青い鳥」。3年生を中心に、2年、4年有志学生のイラストレーション作品で構成されています。装丁、編集、レイアウト、全て学生達の手によるもので、左頁にはこの本の為に描き下ろした「青い鳥」のイラストレーションが、右頁には授業課題の作品等が掲載されています。また担当講師達による描き下ろし「青い鳥」や、最近作も掲載されており、充実の1冊となっています。「赤頭巾」「青い鳥」共に内容にご興味のある方は、宝塚大学新宿キャンパスまでお問い合わせ下さい。尚、11月には小田急百貨店で展示会も予定されております。
傘の墓場と再生 ― 2011/09/24

毎年列島を縦断して猛威を振るう台風。台風一過の翌日の街では、あちこちで重なりあって捨てられている、無数の傘達が目に付きます。さながら矢に射られ,折り重なって倒れた雑兵のようでもあり、先の台風の後も、新宿の街のそこかしこに、討ち死にした傘の痛ましい姿が散見されました。「風が吹いたら傘屋が儲かる」とばかり、これも一種の経済効果になっているのでしょうが、物の哀れを感じさせます。
風雨との戦に破れ、供養する者も無く野ざらしとなっている傘もあれば、一方捨てられた傘を再利用しようとする人もいるようです。駐輪禁止の柵となって生まれ変わった、ビニール傘達。あるいは傘のボランティア活動と呼ぶべきでしょうか。新宿区関係の職員の方の手仕事と思われますが、なかなか凡人に思い付く発想ではありません。
風雨との戦に破れ、供養する者も無く野ざらしとなっている傘もあれば、一方捨てられた傘を再利用しようとする人もいるようです。駐輪禁止の柵となって生まれ変わった、ビニール傘達。あるいは傘のボランティア活動と呼ぶべきでしょうか。新宿区関係の職員の方の手仕事と思われますが、なかなか凡人に思い付く発想ではありません。
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