2007年から14年間に渡り、講談社のメフィスト誌に連載されていた、恩田陸さんの「薔薇のなかの蛇」が、とうとう最終回を迎えました。その挿絵をずっと担当させていただいた訳ですが、その間、世間では色々な事がありました。月刊誌では無いので、毎月描いていた訳ではありませんが、一体何枚挿絵を描いて来た事でしょう。14年間という長期にわたり、他にも連載を多数抱えながら、一本の小説を書き続けるという根気や集中力は、並大抵のものでは無いと思います。僕が小説家だったら、最初と最後では、大幅にお話がぶれ、読者から矛盾点を指摘されそうな気がいたします。
(扉デザイン:坂野公一)
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