安藤雅司作画監督講演会2017/08/10

 5月に行われた片渕須直監督の講演に引き続き、先日宝塚大学新宿キャンパスに於いて、ジブリ作品や「君の名は。」等、数々の大ヒット作品に関わられて来た、安藤雅司作画監督の講演会が開催されました。片渕監督も安藤監督も本学の特任教授である、月岡貞男先生のかつての教え子というご縁から、講演が実現しました。会場は高校生、一般社会人、本学学生と、ぎっしり席が埋まり、大変充実した内容のお話をお聞きする事が出来ました。…が、大学に於ける私の役得として、講演が始まる前の小一時間ほどお弁当を食べながら、月岡先生も交えご挨拶を兼ねて、いろいろとアニメーション制作に関するお話しをうかがえた事が、何よりの収穫でした。お話の中で作画監督だけでなく、映画全体の監督はなさらないのですか?という私の質問に対し、作画監督という仕事が好きだし、自分には合っている、と答えられていたのが印象的でした。キャラクターに命を吹き込む天賦の才と、職人気質を兼ね備えた方と納得致しました。

美と退廃の人口楽園2017/08/20

「デカダン……美と退廃の人口楽園」とは仰々しいタイトルですが、同名の展示会に参加いたします。
会場は今年の3月にグループ展に参加した、銀座人形館内の「サロン・ド・アンジュ」です。考えてみると私の作品には全くデカダンの要素に乏しいように思われます。美と退廃に耽溺するといった背徳的かつ文学的日々とは、無縁の暮らしを送っているせいかもしれません。果たして今の日本で、いったいどれだけの人が美と退廃の優雅な生活を送れているのでしょう。少なくとも自分の身の回りには見当たりません。仮にそういう生活を送ってみろと言われても、何をしたら良いのか想像も出来ず、うろたえるばかりでしょう。そんなわびしい現実からしばし離れ、9月1日からの人口の楽園展をお楽しみ下さい。

海からの使者2017/08/27

今年で23回目となる、池袋東武デパートでの個展が開催されます。
「海からの使者」というサブタイトルですが、今まで東武では天使系の絵の展示が多かったので、今回は人魚等、海に因んだ作品を並べてみる予定です。DMの絵はその橋渡し的な作品です。
ちなみに展示会場も、今年の始めに会場全体がリニューアルされ、今回はいつもの美術画廊ではなく、アートギャラリーでの開催となります。会場が改装された事により、スペースがいくらかコンパクトになったため、準備する作品も例年より10点程減ることになりました。そのせいか、毎年この時期の悲壮な追い詰められ感が無く、嘘のように穏やかな気持ちで個展の準備をしています。もっともそう言っていられるのも今のうちで、後2週間もすれば、いつものように焦りまくっている事でしょう。
ちなみにアートギャラリーの入り口に掲げられているロゴ(看板?)は私がデザインしました。