新宿のときわ荘2016/06/06

 都庁からそう遠くない位置に、ときわ荘という古いアパートが存在しています。僕の見立てでは昭和4〜50年代の作りでしょうか。トキワ荘というと、椎名町のかつて若き漫画家達が梁山泊の様に集結した、伝説的なアパートが有名ですが、あちらはカタカナ表記でこちらはひら仮名のときわ荘です。こちらのアパートからは英雄豪傑の伝説は何も伝え聞こえて来ませんが、名も知れぬ人達による悲喜こもごものドラマが、数えきれない程展開されたて来た事でしょう。そんなときわ荘も7月には解体される予定のようです。大家さんの趣味なのか、玄関の軒下に菩薩像と思われる仏頭が飾られており、さぞ多くの人生を見送って来た事でしょう。無常の世に菩薩の心中やいかに。

 話は変わりますが、先日同業(?)の南伸坊さんから、「北見さんのブログ見ましたよ。面白かった。」というありがたいお言葉をいただきました。今までNET上の孤島のような僕のブログなど、誰もちゃんと読んでいないだろうと、たかを括って記載して来ましたので、感激と同時に大いにうろたえました。最近特に個展情報中心の味気のない記事内容でしたが、何処で誰が読んで下さっているか解らないので、今後は気を引き締めて駄文をUPしていくよう心がけます。